文部科学省

学校再開指針、全国に通知 分散登校を推奨

日本経済新聞20200501 18:08
学校再開指針、全国に通知 分散登校を推奨

文部科学省は1日、新型コロナウイルス感染拡大による休校を解除する際の指針を公表し、全国の教育委員会などに通知した。子どもを登校させる際には小1と小6や中3を優先するなどとする分散登校や、給食を提供する際に弁当の容器を使用することが望ましいなどとした。
文科省は4月27日、政府の専門家会議のメンバーらから意見を聴取した。3密(密閉・密集・密接)になりやすい学校では、子どもの登校を分散させることで感染リスクを減らせると判断。指針では1つのクラスを複数のグループに分けて別教室を使うことや時間や日ごとに登校する学年を変える「2部制」の導入、密集する運動を当面実施しないなどの対策も示した。
政府が緊急事態宣言を延長する方針を固めたことによって、休校がさらに長引く可能性もある。萩生田光一文科相は1日の閣議後の記者会見で「感染症対策を徹底しておこなうことが大前提として、自治体の首長が地域の実情に応じて(再開を)判断してほしい」と述べた。